「新卒で入った会社をすぐに辞めてしまった」
「職歴がなく、同級生に対して引け目を感じている」
20代でキャリアにつまずくと焦りを感じますが、企業は20代に「即戦力」ではなく「ポテンシャル(伸びしろ)」を求めています。
しかし、ポテンシャルがあるからこそ、事業所選びを間違えると取り返しがつきません。「なんとなく優しそうだから」で選ぶのはやめてください。見るべきは「就職率」「定着率」「IT職への移行実績」などの数字です。
本記事では、20代の就職実績がある7社を、全国版ランキングと同じ5項目の基準で採点しました。「職歴がない」「お金がない」「やりたいことが分からない」——いま困っていることから、預けるに足る場所を選んでください。
運営側の視点20代で相談に来る方は、「経歴に空白があると門前払いされるのでは」と身構えていることが多いです。ただ運営側から見ると、就労移行支援はもともと職歴がない人を前提に作られた制度です。空白そのものを気にする必要はありません。
- 20代におすすめの就労移行支援7社の実績数値(就職率・定着率・IT職率)
- 各社が「なぜ20代向けなのか」の根拠
- 数字以外で事業所を見極める3つの質問
- 職歴なし・貯金なしでも利用できる制度
最初に結論|20代の就労移行支援は「今いちばん困っていること」から選ぶ
20代の悩みは「職歴がない」「お金がない」「何がしたいか分からない」と人によって違います。今いちばん困っていることを解消できる事業所から候補を絞るのが、遠回りに見えていちばん早い方法です。
カードの「総合◯位」は、このあと紹介する7社ランキングでの順位です。各項目の中では、その悩みへの適合度が高い順に並べています。
どの悩みから入っても、20代が最後に問われるのは「同じ時間に、続けて働けるか」です。障害者雇用枠の書類選考では、資格より通所の記録のほうが効くことがあります。体調に波がある方は週3日から始めて日数を増やす形にできますし、朝が弱い、電話が苦手といった負担も、合理的配慮として就職後に頼めます。訓練中に「何が苦手で、どう頼めば働けるか」を言葉にしておくと、そのまま面接で使えます。
学ぶ内容では、生成AIを使った資料作成や文章の下書きが、どの事業所の訓練にも入ってきています。20代で就職する先では使うのが前提になっているので、「ChatGPTなどを訓練で使いますか」も見学で聞いてください。
気になった2〜3社の見学に行き、「今の自分でも通えそうか」「本当にスキルが身につくか」を自分の目で確かめてください。
【一覧】20代におすすめの就労移行支援7社・総合評価ランキング
総合点は、公表実績・学習内容・資格や教材・通いやすさ・在宅対応の5項目を全国版ランキングと同じ基準で採点した平均です※。
7社とも障害者雇用枠での就職を支えていますが、いま何に困っているかで見る順番は変わります。職歴の空白が気になるなら資格や制作物が形に残る事業所、短期離職を繰り返しているなら自分の特性を言葉にする訓練がある事業所、朝起きられない日があるなら通所日数を調整できる(合理的配慮を頼める)事業所です。
障害者手帳がなくても、医師の診断書と自治体の判断(受給者証の発行)があれば利用できます。就職活動で障害を開示するか(オープン就労)、伏せるか(クローズ就労)も、通いながら決めて構いません。20代はこの判断を一度決めても、後から変えられる時期です。
| 順位 | サービス | 総合 | 20代にとっての強み | 公表実績 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ![]() ![]() | 4.5 | 資格取得で職歴の空白を補える | 定着率96%/IT職就職率44% |
| 2 | ![]() ![]() | 4.1 | 自己理解を深めてミスマッチを防ぐ | 就職率86%/定着率95% |
| 3 | ![]() ![]() | 3.8 | 先端スキルで替えのきかない人材に | IT職種就職率76%/定着率96.2% |
| 4 | ![]() ![]() | 3.7 | ポートフォリオが職歴の代わりになる | 就職率98% |
| 5 | ![]() ![]() | 3.3 | 仕事以前の生活基盤から整えられる | 定着率95% |
| 6 | ![]() ![]() | 3.2 | 全国170拠点以上・求人の幅が広い | 定着率90.7%/2025年度就職者2,585名 |
| 7 | ![]() ![]() | 3.2 | 交通費・昼食支給で通所を続けやすい | 定着率87% |
順位は同じ基準で比べた結果であって、20代のあなたにとっての正解とは限りません。今いちばん困っていることに合うかを、このあとの各社比較で確かめてください。ここからは1位から順に、公式サイトの画面・5項目の評価・20代向けの根拠を同じ形式で紹介します。
1位: 就労移行ITスクール|資格で職歴の空白を埋め、未経験からIT職へ


定着率96%。「資格取得」で未経験のハンデを覆す。
- なぜ20代向けか
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職歴がなくても、「Javaが書ける」「Adobeが使える」というスキル証明があれば採用されるからです。
- 実績の根拠
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- 就職後定着率96%(※2024年10月発表)。ミスマッチ就職が極めて少ない証拠です。
- 卒業生の約2人に1人(44%)がIT職に就職しており、事務職(35%)よりも専門職への移行が強いのが特徴です。


資格とスキル証明で「職歴なし」のハンデを埋めるなら
2位: Kaien(カイエン)|自分の特性を言葉にして、続けられる職場を選ぶ


定着率95%。「自分の取扱説明書」で、二度と短期離職しない。
- なぜ20代向けか
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若手の利用者が多く、独自プログラムで知的な刺激を受けながら自己分析ができるからです。
- 実績の根拠
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- 就職後定着率95%。徹底的な自己分析と、独自の「マイナーリーグ(理解のある企業求人)」のマッチング精度の高さが証明されています。
自己分析で「二度と辞めない就職」を目指すなら
3位: Neuro Dive(ニューロダイブ)|AI・データ分析で20代から専門職を狙う


IT職種就職率76%。先端ITスキルで専門職を目指す。
- なぜ20代向けか
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データ分析やAI活用など、将来性のあるスキルを身につけることで、単純作業ではない「専門職」としてのキャリアを築けるからです。
- 実績の根拠
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- 卒業生の76%がIT職種(2025年9月時点・自社調べ)に就職しています。誰でもできる事務作業ではなく、エンジニアやアナリストとしての就職にこだわっている証拠です。
- 企業が求める「DX人材(Python, R, SQLなど)」を育成するカリキュラムにより、障害の有無に関わらずスキルで評価される仕事を目指せます。


先端ITの専門職を本気で目指すなら
4位: atGPジョブトレIT・Web|制作実績を作ってWebデザイナーとして就職する


就職率98%。Webデザイナーになるための「制作実績」を作る。
- なぜ20代向けか
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クリエイティブ職は「若さ」と「センス(ポートフォリオ)」が評価されやすいからです。
- 実績の根拠
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- 就職率98%(2023年5月〜2024年4月実績)。通えばほぼ確実に就職できています。
- 職場定着率91.4%。デジタルハリウッド提携のカリキュラムで実務レベルまで鍛えるため、入社後のギャップがありません。


ポートフォリオを持ってWeb系クリエイティブ職を目指すなら
5位: ディーキャリア|生活リズムから立て直して働き続ける力をつける


定着率95%。仕事以前の「生きる力(ライフスキル)」を叩き直す。
- なぜ20代向けか
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「遅刻」「報連相ミス」などで早期離職した人が、起きる時間・報告の仕方・休みの伝え方から立て直すのに向いているからです。
- 実績の根拠
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- 就職後職場定着率95.0%(2023年度実績)。企業からの信頼が厚く、「ディーキャリア出身なら安心」というブランドがあります。
- 就職時平均給与19.7万円。障害者雇用の平均(約17万円)よりも高い水準を維持しています。
社会人の基礎から立て直して長く働くなら
6位: LITALICOワークス|やりたいことが決まっていない人の選択肢の広さ


年間就職者2,000名以上。最大手のデータベースから「正解」を探す。
- なぜ20代向けか
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まだやりたいことが定まっていない場合、実習先の数が多く、「消去法」で適職を見つけられるからです。
- 実績の根拠
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- 2025年度就職者数 2,585名。業界最大規模の実績数です。
- 定着率90.7%(2025年度・就職6ヶ月後)。どんな障害特性にも対応できるノウハウの蓄積があります。
最大手の実習先データベースから適職を探すなら
7位: CONNECT(コネクト)|交通費・昼食支給で金銭の不安なく動画編集を学ぶ


定着率87%。経済的な不安を解消し、クリエイティブに挑戦。
- なぜ20代向けか
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貯金がない20代にとって、独自の手当(交通費・昼食)は命綱になるからです。
- 実績の根拠
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- 職場定着率87%(2020年度実績)。精神障害者の平均定着率(約60%)を大きく上回っています。
- 動画編集(Premiere Pro)などの「好き」を仕事に繋げる支援に定評があります。
金銭面の負担を抑えながら通うなら
20代が「数字」以外で就労移行支援事業所を見極める3つのポイント
実績は重要ですが、それだけで決めるのは危険です。見学時には以下の視点でチェックしてください。
3つとも、見学の30分で確かめられることです。体調や特性の話を初回から全部する必要はありませんが、通所日数と、負担の大きい作業(電話対応・大人数・長時間の画面)だけは伝えてください。合うかどうかが早く分かり、通い始めてからの調整も頼みやすくなります。
1. 利用者の「年齢層」と「雰囲気」
「20代が多いか?」を必ず聞いてください。
40代・50代が中心の事業所だと、話題が合わずに孤立したり、カリキュラムのスピードが遅すぎたりしてストレスになります。同世代が切磋琢磨している環境の方が、モチベーションは維持できます。
2. 「IT職」の内訳を具体的に聞く
「IT就職実績あり」と言っても、中身はピンキリです。
| 実績の中身 | 就職先の例 |
|---|---|
| 専門職パターン | プログラマーやWebデザイナーとして就職 |
| 軽作業パターン | データ入力やキッティング作業として就職 |
あなたが目指すのはどちらですか? 見学時に「昨年のIT就職者の、具体的な業務内容を教えてください」と質問し、軽作業パターンばかりなら避けるべきです。
3. スタッフの「熱量」と「知識量」
20代のキャリア支援には、福祉の知識だけでなく「最新の業界知識」が必要です。
「PythonとJava、どっちが今の市場価値高いですか?」と聞いてみてください。即答できるスタッフがいる事業所なら、キャリア戦略のパートナーとして信頼できます。
まとめ|20代は、1年かけて長く続く仕事を探すほうが早い
20代で職歴がなかったり、短期離職をしてしまうこと自体は、大きな問題ではありません。
本当に怖いのは、焦って就職し、また同じ理由で辞めてしまうことを繰り返すことです。
就労移行支援に通う期間(半年〜2年)は、遠回りに見えるかもしれません。しかし、スキルも実績も無いまま転職活動をするよりも、ここで「実務スキル」と「勤怠実績」を作ってから応募するほうが、希望の正社員になれる確率は高くなります。
同じ「先にスキルを作る」でも、30代になると判断の分かれ目が変わります。


まずは気になった事業所の見学に行き、「今の自分でも通えそうか」「本当にスキルが身につくか」を厳しくチェックしてください。IT系のスキルを軸に選びたい方は、学習内容で比較した次の記事も参考になります。


20代の就労移行支援利用に関するFAQ
- 「職歴なし」でも本当に正社員になれますか?
-
なれます。特に20代の障害者雇用市場では、「変な手癖がついた経験者」よりも「素直で吸収力のある未経験者」を好む企業が多いです。就労移行支援で「勤怠の安定」と「最低限のビジネスマナー」さえ証明できれば、ポテンシャル採用の門戸は広く開かれています。
- 大学中退・既卒ですが、新卒枠の求人に応募できますか?
-
企業によりますが、卒業後3年以内であれば「新卒扱い」とする企業も増えています。また、就労移行支援経由のルートでは、新卒・中途の区分けよりも「実力と適性」が重視されるため、あまり枠に囚われる必要はありません。
- 貯金がなく、通うお金がありません。
-
20代で貯金がないのは普通です。自治体の「通所交通費助成」や、事業所独自(CONNECTやITスクールなど)の「交通費・資格補助」を活用してください。また、条件を満たせばハローワークの「職業訓練受講給付金(月10万円)」を受給しながら通えるケースもあります。まずは事業所に「金銭面も相談したい」と伝えてください。
- 掲載している就職率・定着率などの実績数値は、各社公式サイトの公表値をもとにしています。集計時期・算出方法は各社で異なるため、正確な最新値は必ず公式サイトでご確認ください。
- 本記事は、当サイトの提携有無にかかわらず、公表実績と20代への適合性を基準に事業所を選定しています。
- 掲載しているサービス画像は、各社公式サイトのスクリーンショット(引用)です。著作権は各運営会社に帰属します。掲載に問題がある場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
- 星評価・チャートは、各社が公表している実績数値・提供内容をもとにした5段階評価です(実績=公表の定着率・就職率等、学習内容=学べる分野と深さ、資格・教材=資格取得支援や教材の充実度、通いやすさ=拠点展開、在宅対応=在宅訓練の利用しやすさ)。総合点はこの5項目の機械的な採点の平均で、全国版ランキングと同一基準です。実績が非公表の項目は中立の3.0点とし、盛りも下げもしません。提携の有無は評価・掲載順に影響しません。
- この記事は、就労移行支援の運営に5年以上携わった経験と、各事業所・公的機関が公表している情報をもとに作成しています。評価基準や情報の扱い方は運営者情報・編集方針で公開しています。
- 本記事は特性の理解と働き方の工夫を扱うものであり、医学的な診断・治療の助言を行うものではありません。心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。
- 就労移行支援の利用条件・自己負担額・在宅訓練の可否は、お住まいの自治体の判断によって異なります。最新の条件は自治体の障害福祉窓口または各事業所にご確認ください。
- 実績・拠点などの情報は各社公式サイトの公表内容に基づきます(2026年8月20日確認)。最新の状況は見学・公式サイトでご確認ください。
- 厚生労働省「障害福祉サービスの内容」(就労移行支援の対象者は、就労を希望する65歳未満の障害者。障害者手帳の所持は要件として示されていない) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/naiyou.html 取得日:2026-08-30
- 厚生労働省「障害者の利用者負担」(負担上限月額の区分・所得を見る世帯の範囲) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/hutan1.html 取得日:2026-08-30









