「就労継続支援A型でプログラミングの仕事をしたい」「就労継続支援B型に通いながらITスキルを身につけられないか」。この2つは、実際に検索されている問いです。
先に答えを書きます。就労継続支援A型・B型は「働く場」であって、プログラミングを教わる場ではありません。制度上の事業内容が「就労・生産活動の機会の提供」だからです。IT系の仕事を受注している事業所はありますが、カリキュラムで学ぶ前提の場所ではありません。
ただし「だから就労継続支援は選ぶな」という話ではありません。手元に入るお金は逆で、就労継続支援A型は雇用契約を結ぶため最低賃金が適用されます。いま必要なのが収入なのか、スキルなのかで、正解が入れ替わります。
この記事では、3つのサービスを厚生労働省が公表している数字で比べ、そのうえでどれを選ぶかまで書きます。
- 就労継続支援A型・B型にプログラミングの仕事があるのかどうか
- 3つのサービスの賃金・工賃と、一般就労への移行率(厚生労働省の実績)
- 2025年10月に始まった「就労選択支援」で手続きがどう変わったか
- 収入・体調・目標のどれを優先するかで、どれを選ぶか
結論|プログラミングを学ぶなら就労移行支援。就労継続支援A型・B型は働く場
3つのサービスは、制度上の目的が違います。厚生労働省の資料では、それぞれの事業内容がこう書かれています。
- 就労継続支援B型:就労・生産活動の機会を提供(雇用ではない)
- 就労継続支援A型:雇用契約に基づく就労の機会を提供
- 就労移行支援:一般就労等に向けた訓練の提供、求職活動支援、職場定着支援
「訓練の提供」と書かれているのは就労移行支援だけです。つまり、プログラミングを体系的に学ぶことが事業内容に入っているのは就労移行支援で、就労継続支援A型・B型は仕事をする場所です。数字で並べると次のようになります。
| 比べる項目 | 就労継続支援B型 | 就労継続支援A型 | 就労移行支援 | プログラミングスクール |
|---|---|---|---|---|
| 制度上の位置づけ | 障害福祉サービス | 障害福祉サービス | 障害福祉サービス | 福祉ではない民間の講座 |
| 雇用契約 | 結ばない | 結ぶ(最低賃金が適用される) | 結ばない | 結ばない |
| 手元に入るお金(月・全国平均) | 工賃 24,141円 | 賃金 91,451円 | 原則なし(逆に利用料が0〜37,200円) | なし(20〜60万円を払う。分割払いあり) |
| 使える期間 | 制限なし | 制限なし | 標準2年(審査を経て最大1年更新) | 3〜6か月の短期集中が中心 |
| ITを体系的に学べるか | 事業所が受注した仕事による | 事業所が受注した仕事による | IT特化型の事業所がある | カリキュラムがある |
| 一般就労への移行率(令和6年) | 11.8% | 29.2% | 60.2% | 公的な統計は無い |
| 事業所数(令和7年12月) | 19,970 | 4,359 | 2,798 | 公的な統計は無い |
お金と学習は、きれいに逆を向いています。就労継続支援A型は月9万円ほど受け取れるかわりに訓練の場ではなく、就労移行支援は訓練の場であるかわりに通所中の収入が止まります。
プログラミングスクールだけは障害福祉サービスではありません。受給者証も要らず、在職中でも夜間・土日・オンラインで通えます。そのかわり費用は自己負担で、体調に合わせて進度を落とす仕組みはありません。ここが後で効いてきます。就労継続支援A型は雇用契約なので、働きながらプログラミングスクールに通えるからです。この組み合わせは記事の最後で説明します。
就労継続支援A型でプログラミングの仕事に就けるかは、受注しだい
あります。ただし「その事業所がすでに受注できている範囲」に限られます。
就労継続支援A型は利用者と雇用契約を結ぶため、労働基準法や最低賃金法といった労働関係法令が適用されます。事業所は生産活動の収入から必要経費を引いた額が、利用者に支払う賃金の総額以上になるようにしなければなりません。つまり事業所は「売上になる仕事」を用意する必要があり、利用者はその仕事をします。
案件はあります。ただし事業所の数が限られ、地域が偏ります。業界メディアの集計では、プログラミング・デザイン系の就労継続支援A型は全国で40か所ほどです(近畿13/中部10/関東7/中国・四国・九州・沖縄7/北海道・東北4)。全国4,359事業所のうちの40か所なので、1%に届きません。実際に募集されている作業は、次のようなものです(岐阜県の在宅対応の事業所の例)。
実際に募集されている仕事
- Adobe XD・Photoshop・IllustratorでのWebデザインとロゴ制作
- WordPressを使ったWebサイトのコーディング
- Googleリスティング広告・Meta広告の運用
- ライティング、データ入力、SNS運用代行、動画編集
募集条件に出てくる前提
- 「元Webデザイナー」「自己学習した経験がある方」など、経験者を想定した書き方
- 週5日・1日4.5時間(9:30〜15:30)などの短時間勤務
- 時給1,065〜1,800円。地域の最低賃金が下限になる
- 在宅(リモート)勤務に対応している事業所もある
ここが大事なところです。募集の文面が「元Webデザイナー」「自己学習した経験がある方」と書かれているとおり、就労継続支援A型のIT系の仕事はすでにできる人を前提にしています。仕事として渡される以上、覚える時間は業務時間の外です。「未経験だが、働きながら教えてもらいたい」という前提だと、事業所側の想定と食い違います。
ただし、雇用契約を結ぶことには大きな利点があります。就労継続支援A型の事業所は雇用主なので、合理的配慮を提供する義務を負います。「口頭の指示を文字にしてほしい」「作業の優先順位を先に決めてほしい」「静かな席にしてほしい」は、遠慮ではなく制度として頼めることです。発達障害の特性で困るところが分かっているなら、契約前に伝えて記録に残してください。
逆に負担になりやすいのは、納期のある受注案件です。体調に波がある段階で「今週中に納品」という仕事を持つと、休めないという圧力が生まれます。ここは診断名ではなく、いまの体調と主治医の見立てで判断してください。
探すときは、事業所の「作業内容」の欄を見たうえで、見学で次の3つを聞いてください。ここに答えられるかどうかで、実態が分かります。
- 誰の指示で、何を作るのか
-
実際の受注案件なのか、練習用の課題なのかを分けて聞きます。練習用が中心なら、収入は出ても実績にはなりません。
- 未経験で入った人は、最初の3か月で何をしているか
-
いきなりコードを触るのか、データ入力から始めるのか。答えが具体的なら、受け入れの型ができています。
- 体調が崩れた日はどうなるか
-
雇用契約なので、欠勤や早退は賃金に直結します。通院や不調で休む頻度をどう扱っているかを、契約前に確認してください。
就労継続支援B型のプログラミングは少数派。Web制作を主力にする事業所はある
就労継続支援B型は雇用契約を結ばず、受け取るのは賃金ではなく工賃です。令和6年度の全国平均は月額24,141円(18,245事業所の実績)でした。前年度の22,649円から6.6%増えています。
この金額だけを見ると割に合わないように思えますが、就労継続支援B型の価値は金額ではありません。雇用契約が無いということは、勤務時間の縛りも欠勤の扱いも無いということです。週2日・1日2時間からでも通えます。体調の波が大きい段階では、ここがいちばん効きます。
IT系の作業を持つ就労継続支援B型もあります。全国19,970事業所の作業内容の内訳は公表されていないため正確な数は出せませんが、Web制作会社が運営していて、ホームページ制作を主力にしている事業所は実在します。大阪のある事業所は、ホームページ制作・DTPデザイン・既存サイトの更新・動画編集を作業内容にしていて、使うのはAdobeのデザインソフトとCMSツールです。リモート勤務にも対応しています。
ただしそれは少数派です。就労継続支援B型のパソコン作業として一般的なのは、データ入力・集計・音声の文字起こし・Excel/Wordの作業までで、コードを書く受託は雇用契約のある就労継続支援A型か一般の企業が引き受けています。
就労継続支援B型を見るときに、作業内容より先に確かめたいのは通い方です。先ほどの大阪の事業所はリモート勤務に対応していて、午前だけ・午後だけという枠も用意しています。通勤の負担が大きい人、教室の音や人の多さがつらい人にとっては、ここが続くかどうかを決めます。雇用契約が無いぶん、体調が落ちた週に時間を減らしても賃金の計算に響きません。主治医から「まだ毎日は難しい」と言われている段階なら、作業内容よりこちらを優先して選んでください。
探すときの手がかりは工賃です。Web制作を主力にしている事業所は、工賃が地域の平均を大きく超えます。先ほどの大阪の事業所は令和5年度の平均工賃が3万円を超えていて、大阪府下の平均(約1万4千円)の2倍以上でした。地域の障害福祉窓口か相談支援事業所で「パソコンを使う作業があって、工賃が平均より高い事業所」を挙げてもらうと絞り込めます。
就労移行支援は「訓練の提供」が事業内容。ただし通所中は収入が止まる
就労移行支援は、事業内容が「一般就労等に向けた訓練の提供」と定められています。プログラミングやWeb制作のカリキュラムを持つIT特化型の事業所があるのは、そこが事業の中身だからです。
ただしいいことばかりではありません。選ぶ前に、次の3つを知っておいてください。
- 通所中は原則として働けません。賃金は出ず、収入は止まります。世帯の所得によっては利用料もかかります(0円/9,300円/37,200円の3区分。18歳以上は本人と配偶者の所得で判定され、親の収入は入りません)
- 標準の利用期間は2年です。市町村の審査を経て必要性が認められた場合に限り、最大1年の更新ができます。無期限ではありません
- 教えるのは現役の技術者とは限りません。職業指導員・生活支援員・就労支援員の配置は決まっていますが、エンジニア経験の有無は事業所によります
3つ目は見学で必ず確かめてください。「未経験からどこまで作れるようになるのか」「詰まったとき誰に聞けるのか」に具体的に答えられない事業所は、カリキュラムがあっても回っていません。IT特化型の事業所ごとの学習内容は、別の記事で比べています。

なお「働きながら学びたい」なら、就労移行支援は選択肢に入りません。在職中は使えない制度だからです。その場合はプログラミングスクールとの比較になります。

生成AIがコードを書く時代に、プログラミングで何を学ぶのか
ここは、どのサービスを選ぶかと同じくらい大事なところです。ChatGPTやGitHub Copilotが実用になり、コードを一行ずつ手で書く機会は減りました。それでも学ぶ意味は消えていません。AIが出したコードが正しいかを判断するのは人間で、動かなかったときの説明責任も人に残るからです。
この変化は、発達障害のある人にとって追い風にも逆風にもなります。文法や環境構築で止まっていた人が日本語で形にできるようになった一方で、AIへの指示は「あいまいさを自分で埋める」作業なので、そこが苦手だと詰まります。ただし、ずれに気づく特性や一貫性へのこだわりは、AIが出したコードを読んで直す仕事にそのまま効きます。
そのうえで、事業所を見学するときに確認したい中身は次の3つです。就労継続支援A型で働きながら独学する場合も、同じものを目標にできます。
- 言語(作るものを決める)
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Web制作ならHTML・CSSとJavaScript。業務システムやデータ処理ならPythonかJava、WordPress中心の求人ならPHPです。TypeScriptはJavaScriptの求人で求められることが増えました。1つに絞って、作ったものを見せられる状態まで持っていくほうが就職には効きます。
- 技術(どの求人でも聞かれる)
-
Git(変更の履歴を残して戻せる仕組み)とSQL(データベースから必要な情報を取り出す言語)です。どちらも言語の選択に関係なく使います。Gitは「どこを変えたか」が記録に残るので、口頭のやり取りが苦手でも作業の証拠が残るという利点があります。
- 資格(学んだ証明が要るとき)
-
ITパスポート(IT全般の入門。CBT方式で通年受けられる)と基本情報技術者(開発の基礎。同じく通年)です。実務では作ったものが優先されますが、障害者雇用枠の書類選考では、就業のブランクを埋める材料として資格が効く場面があります。就労継続支援A型で働きながらでも取りに行ける範囲です。
一般就労への移行率は就労移行支援60.2%・A型29.2%・B型11.8%
厚生労働省が公表している令和6年の実績です。サービスを終えた人のうち、一般就労へ移った人の割合を示しています。
| サービス | 移行率(令和6年) | 移行者数(同) |
|---|---|---|
| 就労移行支援 | 60.2% | 16,827人 |
| 就労継続支援A型 | 29.2% | 5,998人 |
| 就労継続支援B型 | 11.8% | 6,118人 |
| 全体 | 28.8% | 28,943人 |
3つとも前年より上がっており、就労系の障害福祉サービス全体では約2.9万人が一般就労へ移りました。前年比で約9%の増加です。
運営側の視点この移行率は「その年にサービスを終えた人のうち何人が一般就労したか」です。就労継続支援A型・B型は利用期間に制限が無いので、そもそも終える人が少なく、母数が小さくなります。3つを同じ土俵に置いて優劣を決める数字ではありません。実際に見るべきなのはその事業所が去年何人を一般就労へ送り出したかで、これは見学のときに直接聞けます。答えが返ってこない事業所は、そこを目標にしていないということです。
2025年10月に始まった「就労選択支援」で手続きが変わった
2025年(令和7年)10月から、就労選択支援という新しいサービスが始まりました。就労継続支援B型を新しく使う人は、原則としてここを通ります。
短期間の作業を通じて、就労に関する適性・知識・能力を確認し、本人の希望を整理します。そのうえで本人と関係機関の担当者が集まる会議を開き、どのサービスが合うかを一緒に決めます。支給決定期間は原則1か月です。
「勧められるままに就労継続支援B型へ入って、そのまま何年も過ぎてしまう」を防ぐための仕組みです。プログラミングを仕事にしたいという希望は、この場で伝える内容そのものです。意向として記録され、関係機関にも共有されます。
ここで伝えておきたいのは、希望だけではありません。自分の特性で何が起きるかを具体的に出しておくと、そのあとの支援がずれません。
- 体調:週に何日、1日何時間なら通えるか。通院の頻度と曜日
- 作業の特性:口頭の指示が残らない、複数の作業が並ぶと止まる、音や光がつらいなど、実際に困った場面
- 頼みたい配慮:指示を文字でもらう、作業の順番を決めてもらう、ラッシュを避けた時間に出勤させてもらうなど
- 手帳と就職の希望:障害者手帳の有無と申請の状況、障害者雇用枠を目指すのかどうか
ただし、令和7年12月時点で就労選択支援の事業所は全国297か所・利用者614人と、まだ始まったばかりです。地域によっては近くに無い場合があります。令和9年(2027年)4月以降は、就労継続支援A型を新しく使う場合や、就労移行支援を標準の2年を超えて使う場合にも広げる予定とされています。
プログラミングを学ぶか、先に働くか|収入・体調・目標で選ぶ
ここまでの内容を、選び方に落とします。順番に読んで、当てはまるところで止まってください。
いま収入が必要なら就労継続支援A型
生活費が持たない状態でスキル習得を選ぶと、途中でお金が尽きて両方が止まります。就労継続支援A型は雇用契約なので最低賃金が適用され、全国平均で月91,451円です。収入を確保したうえで、次の一手を考える時間を作れます。
ITの実績を積みたいなら、パソコン作業を受注している事業所を選んでください。データ入力や画像加工でも、毎日続けた記録は職務経歴として書けます。就労継続支援A型から一般就労へ移った人は令和6年で5,998人います。
そしてこの選択肢だけは、学ぶことと両立できます。就労継続支援A型は雇用契約なので在職中の扱いになり、就労移行支援は使えません。そのかわり勤務は1日4〜5時間・週4〜5日が中心なので、夜間・土日・オンラインのプログラミングスクールとは並行できます。費用は20〜60万円(分割払いあり)で、月91,451円という平均賃金から見れば無理のある額ではありません。就労移行支援のように「学ぶあいだ収入が止まる」問題を避けられるのが、この組み合わせの利点です。
弱点も書いておきます。プログラミングスクールは体調に合わせて進度を落とす仕組みを持ちません。教えるのは技術者なので技術の質問には強い一方、障害の開示や面接の練習、就職後の定着支援は扱いません。働きながら学ぶ負荷に耐えられるかは、勤務を始めて数か月たってから判断してください。プログラミングスクールと就労移行支援のどちらを選ぶかは、別の記事で費用と期間まで並べています。
障害のある人がプログラミングスクールを選ぶときの基準(止まれる契約か・質問を文字でできるか・給付制度が使えるか)は、次の記事にまとめています。


働きながら学ぶなら、体調に合わせて止まれる買い切り型から検討してください。
まず体調と生活リズムを戻すなら就労継続支援B型
週5日の通所が想像できない段階で就労移行支援に申し込むと、通えなくなって終わります。就労継続支援B型は雇用契約が無く、利用期間の制限もありません。週2日から始めて、体調が安定してから次を考えられます。
工賃は月24,141円が全国平均なので、これだけで生活はできません。障害年金や家族の支援と組み合わせる前提で考えてください。ここは就労選択支援の会議でも必ず話題になります。
ITスキルで一般就労を目指すなら就労移行支援
プログラミングやWeb制作を体系的に学び、2年以内に一般就労へ移りたいなら就労移行支援です。移行率60.2%という数字は、そこを事業の目的にしている結果です。
就職の段階では、障害者雇用枠を使うか一般雇用枠にするかを決めます。障害者雇用枠に応募するには原則として障害者手帳が要るので、まだ持っていないなら通所しながら申請を進めます。一般雇用枠なら、障害を開示するか(オープン就労)伏せるか(クローズ就労)を選びます。合理的配慮として「指示は文字でほしい」「通院日は休みたい」と頼めるのはどちらでも同じですが、通りやすさは障害者雇用枠のほうが上です。この整理も就労移行支援の支援内容に含まれます。
利用条件と申請の手順は別の記事にまとめています。


Web制作を学べる就労移行支援を、実際に見てから決めてください。
まとめ|3つは行き来できる。いまの状態で選んで、後から変えていい
就労継続支援A型・B型でプログラミングを学べるかという問いへの答えは、「学ぶ場ではないが、IT系の仕事を受注している事業所なら実務として触れられる」です。制度の目的が「就労・生産活動の機会の提供」だからで、事業所の質の問題ではありません。
そのうえで、選ぶ順番は次のとおりです。
- 生活費が持たないなら、まず就労継続支援A型で収入を確保する
- 週5日の通所が想像できないなら、就労継続支援B型で体調と生活リズムを戻す
- 収入と体調のめどが立っていて、ITで一般就労を目指すなら就労移行支援
この3つは行き来できます。就労継続支援B型から就労移行支援へ移る人も、就労移行支援から就労継続支援A型へ移る人もいます。いま決めた1つで先が固定されるわけではありません。2025年10月に始まった就労選択支援は、まさにこの整理を一緒にやる場です。近くに事業所があるかを、障害福祉窓口で聞いてみてください。
就労継続支援とプログラミングに関するよくある質問
- 就労継続支援A型に通いながら、独学でプログラミングを学ぶことはできますか?
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できます。就労継続支援A型は雇用契約に基づく就労なので、勤務時間の外は自由です。
ただし1日の勤務が4〜6時間あるため、帰宅後にどれだけ手を動かせるかは体調によります。無理のない範囲を先に決めておいてください。事業所の作業がパソコン中心なら、目と手の疲れも計算に入れる必要があります。
- 就労継続支援B型から就労移行支援へ移ることはできますか?
-
できます。どちらも障害福祉サービスなので、市区町村の障害福祉窓口で支給決定を変更する手続きになります。
就労継続支援B型で通所のリズムができてから就労移行支援へ移る流れは、順番として無理がありません。移る時期は主治医と支援員に相談して決めてください。
- 障害者手帳がなくても就労継続支援A型・B型は使えますか?
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手帳は必須ではありません。主治医の意見書などで支援の必要性が確認できれば、受給者証が発行されます。
ただし就労継続支援B型は2025年10月から、原則として就労選択支援によるアセスメントを受けた人が対象になりました。手続きの順番が変わっているので、窓口で最新の流れを確認してください。
- 就労継続支援A型の平均賃金91,451円は、そのまま受け取れる金額ですか?
-
全国4,220事業所の令和6年度の平均で、実際の金額は勤務時間と地域の最低賃金で決まります。
就労継続支援A型は1日4〜6時間・週4〜5日の勤務が多く、この時間数での金額です。フルタイムの賃金ではありません。また利用料が発生する場合は、そのぶんが差し引かれます。
この記事の数字は、以下の公的資料で確認しています。
- 厚生労働省「障害者雇用・福祉施策の現状等について」障害者就労に係る雇用福祉横断検討会 第1回 資料2(事業所数・利用者数・利用期間・一般就労への移行率と移行者数・就労選択支援の概要) https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/001706136.pdf (2026年9月1日確認)
- 厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」(就労継続支援B型の平均工賃 月額24,141円、就労継続支援A型の平均賃金 月額91,451円) https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001637154.pdf (2026年9月1日確認)
- 厚生労働省「障害福祉サービスについて」(各サービスの対象者と事業概要) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/naiyou.html (2026年9月1日確認)
- 厚生労働省「障害者の利用者負担」(負担上限月額の区分) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/hutan1.html (2026年9月1日確認)
- 業界メディア:ぎふ就労支援センター「全国40選!プログラミング・デザイン系A型事業所」(プログラミング・デザイン系の就労継続支援A型の件数と地域の分布) https://xn--jgrr4tei44x8qbc75m.com/programming/ (2026年9月1日確認)※就労継続支援A型事業所が自社で集計・公開しているもので、公的な統計ではありません
- ぎふ就労支援センター 在宅勤務の募集ページ(就労継続支援A型のIT系の作業内容・勤務時間・時給) https://xn--jgrr4tei44x8qbc75m.com/recruit-remote/ (2026年9月1日確認)
- 就労継続支援B型事業所ユメグミ 公式サイト(Web制作を主力にする就労継続支援B型の作業内容と工賃) https://yume-gumi.jp/ (2026年9月1日確認)
就労継続支援A型・B型の作業内容、就労移行支援の利用料や在宅対応、就労選択支援を受けられる場所は、事業所と自治体によって変わります。検討するときは、各事業所と自治体の障害福祉窓口で最新の内容を確認してください。
※ この記事は、就労移行支援の運営に5年以上携わった経験と、公的機関が公表している情報をもとに作成しています。評価基準や情報の扱い方は運営者情報・編集方針で公開しています。
※ 本記事は制度の理解と働き方の工夫を扱うものであり、医学的な診断・治療の助言を行うものではありません。心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。







