Neuro Dive(ニューロダイブ)は、AIを使ったデータ分析と、RPAによる業務効率化を学ぶ就労移行支援です。パーソルダイバース株式会社が運営していて、発達障害(ASD・ADHDなど)のある方を対象にしています。
検索すると「難しすぎる」という言葉が並びます。ただ、難しいかどうかは事業所の性質だけで決まりません。どこから学び始めるか、分からないときに誰へ聞けるか、通所ペースを体調に合わせられるかで変わります。
この記事では、公式サイトが公表している数字と、発達障害の特性がこの学習内容のどこで効いてどこで重くなるかを分けて書きます。見学と無料説明会で聞くことも、最後に7つだけにまとめました。
- Neuro Diveの運営会社・拠点・対象と、公表されている就職の数字
- ASD・ADHDの特性が、データ分析と業務効率化のどこで効くか
- 「難しすぎる」と言われる理由と、ついていける人の条件
- 見学と無料説明会で聞く7つ
- 就職のときに決める、障害者雇用枠と開示・合理的配慮
結論|Neuro Diveは、AI・データ分析を仕事にしたい発達障害の方に向く
Neuro Diveが向くのは、数字やデータを見て考える仕事に進みたい方です。公式サイトによると、IT職種就職率は76%、職場定着率は96.2%、就職した方のリモート勤務率は67%と公表されています(2026年9月8日確認)。
一方で、次のどれかに当てはまるなら、ほかの就労移行支援も並べて見てください。Neuro Diveが悪いのではなく、入口の高さが合っていないだけです。
- WordやExcelの基礎から、ゆっくり始めたい
- まず生活リズムと通院を落ち着かせたい
- Web制作や動画編集を中心に学びたい

Neuro Diveの運営会社・拠点5か所・対象と、公表されている数字
公式サイトで確認できる事実です(2026年9月8日確認)。評判を読む前に、ここを先に押さえてください。
- 運営会社:パーソルダイバース株式会社
- 拠点:秋葉原(JR秋葉原駅 徒歩5分)/渋谷(JR渋谷駅 徒歩7分)/横浜(JR横浜駅 徒歩5分)/大阪(大阪メトロ東梅田駅 徒歩2分)/福岡の5か所
- 対象:発達障害(ASD・ADHDなど)のある方
- 学ぶ内容:AIを使ったデータ分析(Python・SQL・Tableau・Power BI)と、RPAによる業務効率化(Power Automate・Google Apps Script・マクロ)
- 公表されている数字:IT職種就職率76%/職場定着率96.2%(就職後約6か月)/就職者のリモート勤務率67%
拠点が5か所しかないので、通えるかどうかがそのまま条件になります。近くに拠点がない場合は、この記事の内容よりも先に、通える範囲に何があるかを調べたほうが早く進みます。
数字は、事業所の広告と国の届出の両方で見られます
上の数字はNeuro Diveが自社サイトで公表しているものです。これとは別に、就労移行支援は事業所ごとの定員・職員数・前年度の就職者数を自治体へ届け出ていて、「障害福祉サービス等情報公表システム」で誰でも見られます。拠点名で引くと、広告ではない数字が確認できます。
利用料は前年の世帯収入で上限が決まる仕組みで、多くの方は0円です。ただし通っている間の給料や工賃は出ません。また、就労移行支援の標準利用期間は24か月なので、2年で1回きりだと思って選ぶことになります。
ASD・ADHDの特性は、データ分析と業務効率化のどこで効くか
「発達障害のある方向け」と書かれていても、特性のどこが効いて、どこが重くなるかまでは書かれていません。学ぶ内容に当てて分けます。
ASDの正確さと一貫性は、データの整合性を見る作業で効く
データ分析の仕事は、手を動かす時間の多くが「数字が合っているかの確認」です。表記のゆれ、抜けている行、単位の食い違いを見つける作業が続きます。細かい違いに気づくこと、同じ手順を崩さず繰り返せることが、そのまま品質になります。
曖昧な指示が苦手であることも、この領域では不利になりにくい要素です。SQLやPythonは書いたとおりにしか動かないので、うまくいかない理由をたどれます。察して動くことを求められる場面が少ない仕事です。
ADHDの興味への集中は、可視化と改善提案で効く
業務効率化・RPAは、「この作業、毎回やるのは無駄では」と気づくところから始まります。手順の無駄に引っかかること、思いついたら試したくなることが、自動化の題材を見つける力になります。
Power BIやTableauでの可視化も、手を動かした結果がその場でグラフとして返ってくるので、手応えを保ちやすい作業です。
逆に重くなるのは、曖昧な要件と、自分での締切管理
同じ仕事の中に、特性が重く出る場面もあります。ここは配慮を頼む対象になります。
- 依頼が曖昧:「いい感じに集計して」と言われる。→ 何を軸に、どの粒度で、いつまでに、を文章でもらう
- 途中で仕様が変わる:口頭で条件が追加される。→ 変更はチャットなど文字で残す形にしてもらう
- 締切を自分で刻む必要がある:分析は終わりが見えにくい。→ 週の途中で一度見てもらう約束を先に取る
Neuro Diveに通う期間は、これを頼む練習をする時間でもあります。見学のときに、課題の進め方をどこまで一緒に決められるかを聞いてください。
運営側の視点見学で「AIを学べますか」と聞くと、たいてい「学べます」と返ってきます。聞き方を変えてください。「最初の3か月で、私は何を作りますか」です。答えが具体的な作成物で返ってくるかどうかで、カリキュラムが本当に個別に組まれるかが分かります。
教室の音や通勤が重いなら、通う日数と席から相談する
データ分析の学習は座学と作業が中心なので、教室の音や話し声、蛍光灯のまぶしさが響きます。通勤の混雑で午前中に消耗してしまう方もいます。ここは我慢するところではなく、通う前に相談するところです。
- 席の位置を変えられるか、イヤーマフを使ってよいか
- 週の日数と時間帯を、体調に合わせて決められるか
- 在宅での訓練を組み合わせられるか(自治体の判断が要ります)
在宅訓練を使えるかは自治体が決めるので、事業所が対応していても自分の自治体では認められない場合があります。相談のときに、自分の住んでいる市区町村での実績を聞いてください。
「難しすぎる」と言われる理由は、扱う範囲と、自分で進める量
Neuro Diveが難しいと言われるのは、基礎PC操作だけを扱う場所ではないからです。理由は3つに分かれます。
- 用語とツールの数:Python、SQL、Tableau、RPAと、名前だけで身構える語が続けて出てくる
- 調べて進む時間がある:説明を聞くだけでは終わらず、課題に取り組み、詰まったところを自分で調べる時間がある
- 作ったものを説明する場面がある:レポートや自動化フローは、面接で説明できて初めて応募の材料になる
この3つは、ASDとADHDで効き方が違います。ASDの方がきついのは用語の数ではなく、課題の範囲が決まっていないことのほうです。「まず触ってみて」で始まると、どこまでやれば終わりか分からず手が止まります。ADHDの方は逆に、調べて進む時間そのものは得意なことがある一方、調べているうちに別の関心へ逸れて、提出物が残らないまま時間が過ぎることがあります。
どちらも、支援員と課題の切り方を決められれば軽くなります。ASDなら着手前に完成の条件を文章でもらう、ADHDなら週の途中で一度見てもらう約束を先に取る。見学で確かめるのは「難しいですか」ではなく、こうした進め方の相談にどこまで乗ってもらえるかです。
学ぶツールの名前も、見学のときに具体で確かめてください。データ分析側ならPythonのpandasで表を扱うところまでやるのか、業務効率化側ならUiPathやPower Automateのどれを触るのか。ツール名が並んでいても、実際に手を動かす範囲は事業所ごとに違います。
資格を取るかどうかも聞いておくと、学習の到達点がはっきりします。未経験からならITパスポート、データ分析側なら統計検定やG検定が目安として扱われることがあります。資格そのものより、いつまでに何ができる状態を目指すのかを言葉にしてもらうことが目的です。


ついていける人と、先に別のことを片付けたほうがよい人
「ついていけるか」は、経験の量では決まりません。次のどちらに寄っているかで見てください。
Neuro Diveを候補にしてよい人
- 数字やグラフを見て考えることに抵抗が少ない
- 分からないことを調べて進めるのが、苦にならない
- 手順が決まった作業を、崩さず繰り返せる
- 秋葉原・渋谷・横浜・大阪・福岡のどれかに通える
- 作ったものを、面接で説明する材料にしたい
先に別のことを片付けたほうがよい人
- WordやExcelの基礎から、ゆっくり始めたい
- まず生活リズムと通院を落ち着かせたい
- Web制作や動画編集を中心に学びたい
- 完全在宅だけで訓練を受けたい
- 5か所のどこにも通えない
「向いていない場合がある」は、利用できないという意味ではありません。学びたい内容や体調によって、いま行くかどうかが変わるだけです。IT系の就労移行支援をまとめて比べたい方は、次の記事に16社を同じ基準で並べています。


AIや生成AIを扱う就労移行支援を、Neuro Dive以外も含めて見たい方はこちらです。


プログラミングスクールと就労移行支援のどちらにするかで迷っている場合は、費用と使える条件が違うので、先にこちらで整理してください。


見学と無料説明会で聞く7つ
公式サイトに書いてあることを読み上げてもらうだけでは、判断が進みません。自分の状態に置き換えた形で聞いてください。この7つで足ります。
- 自分はどの分野から始めますか:データ分析とRPAのどちらから入るのか、自分の経験だとどうなるか
- 最初の課題は何ですか:いきなり専門課題なのか、基礎から確認できるのか
- 詰まったとき、誰にどう聞けますか:相談できる相手、頻度、方法(対面かチャットか)
- 作ったものにフィードバックはありますか:レポートや自動化フローに、改善点を返してもらえるか
- 成果物は就職活動でどう使いますか:ポートフォリオとして整理できるか、面接で説明する練習があるか
- 通所ペースは体調に合わせられますか:週の日数、欠席時の連絡、体調の悪い日の扱い
- 自己負担はありますか:交通費、昼食、教材費、自宅のパソコン環境
在宅勤務を目指す場合は、リモート勤務率67%という数字だけで判断しないでください。これは就職した方の実績であって、在宅勤務が約束されるものではありません。どの職種でリモートやハイブリッドの実績があるのか、自分の希望職種と地域でも可能性があるのかまで聞いてください。


その場で利用を決める必要はありません。
聞いたことを持ち帰って、ほかの候補と比べてから判断して大丈夫です。
AI・データ分析を学べる環境か確かめたい方へ
ここまでで気になる事業所が見つかったら、次にやることは1つです。
1社だけ見て決めず、2〜3社を見学・体験して比べてください。パンフレットや口コミでは分からず、実際に足を運んで初めて分かるのは次の3点です。
- 支援員との相性(毎日顔を合わせる相手が、自分に合う話し方をするか)
- 学習内容(カリキュラム名ではなく、実際に何を作り、どう就職につなげるのか)
- 通い続けられるか(通所ルートの負担、教室の音や人数、自分の体調との相性)
見学や相談は無料で、かかる費用は交通費くらいです(体験利用の扱いは事業所や自治体によって異なるため、申し込み時に確認してください)。
「見学に行ったら、断りづらくなるのでは」と身構えてしまうかもしれません。でも実際のところ、見学に来た方のうち通所まで進むのは半分以下です(事業所によって差はあります)。
「学習内容が思っていたものと違った」「難しくてついていけなそうだった」「毎日通うのはしんどそうだった」——見送る理由は人それぞれで、断られるのは事業所にとって日常です。気を遣う必要はありません。合わないと感じたら、そのまま帰って別の事業所を見に行けば大丈夫です。
就職のときに決める、障害者雇用枠と、どこまで会社に伝えるか
通い始める段階と、就職する段階で、決めることが変わります。先に知っておいてください。
通うのに障害者手帳は要らない。障害者雇用枠を使うなら要る
就労移行支援を利用するのに必要なのは、市区町村が出す受給者証です。主治医の意見書があれば申請できる場合があります。一方で、就職のときに障害者雇用枠へ応募するには障害者手帳が必要です。精神障害者保健福祉手帳は初診日から6か月を過ぎた診断書で申請するので、枠を使う可能性があるなら、通いながら並行して進めるのが現実的です。
伝えるのは診断名ではなく、仕事のどこで止まるか
手帳を取っても、どこまで伝えるかは自分で決められます。データ分析や業務効率化の仕事なら、伝える中身は診断名よりも「依頼は文章でもらえると確実に動けます」「仕様の変更はチャットで残してください」のように、業務に直結した頼み方にすると相手も動きやすくなります。
こうした頼みごとは合理的配慮と呼ばれ、事業主には配慮を提供する義務があります。通っている間に、自分に効く言い方を見つけておいてください。
まとめ|Neuro Diveは、通える拠点があるなら候補になる
Neuro Diveは、AIを使ったデータ分析とRPAによる業務効率化に絞った就労移行支援です。公式サイトはIT職種就職率76%、職場定着率96.2%を公表しています。ASDの正確さはデータの整合性を見る作業で、ADHDの気づきやすさは自動化の題材を見つける場面で効きます。
引っかかるとすれば、専門寄りという中身よりも拠点が5か所しかないことです。秋葉原・渋谷・横浜・大阪・福岡に通えないなら、ここで悩むより先に、通える範囲の候補を並べるほうが早く進みます。
Neuro Diveを検討する方が、次にやること
- 今日:5か所のうち通えるところがあるか、通所ルートで確かめる
- 今週:無料説明会を予約して、上の7つを聞く
- 今月:障害者雇用枠を使う可能性があるなら、手帳の申請時期を主治医に聞く
Neuro Diveに関するよくある質問
- 未経験でも通えますか?
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Neuro Diveは未経験の方も対象にしていますが、「未経験でもAI職に就ける」という意味ではありません。未経験の場合に確かめるのは、最初にどの課題から始めるのかと、詰まったときに誰へどう聞けるのかの2つです。無料説明会で必ず聞いてください。
- 「難しすぎる」という評判は本当ですか?
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扱う内容は、基礎PC操作だけを教える就労移行支援より広く、Python・SQL・Tableau・RPAなどが出てきます。ただし難しさは、最初の課題の置き方、質問できる環境、通所ペースで変わります。評判ではなく、この3つを見学で確かめてください。
- 口コミはどこまで参考にすればよいですか?
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口コミは事業所の雰囲気を知る手がかりになりますが、書いた方の利用時期・拠点・担当者・体調によって受け止め方が変わります。公式サイトで確認できる事実、口コミで分かる雰囲気、自分が説明会で聞いたことの3つを分けて扱ってください。
- どのような仕事を目指せますか?
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データ分析側では、データの集計・可視化、レポート作成、IT企画やマーケティングでの数字の扱いなどです。業務効率化側では、RPAでの自動化、業務アプリの作成、バックオフィスのIT担当などです。ただし就職先は本人のスキル・体調・地域・求人状況で変わります。
- 在宅勤務はできますか?
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公式サイトは就職した方のリモート勤務率67%を公表しています。これは就職後の実績であって、在宅勤務が約束されるものではありません。どの職種でリモートやハイブリッドの実績があるのか、自分の希望職種と地域でも可能性があるのかを説明会で聞いてください。
- 障害者手帳は必要ですか?
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通うのに必要なのは市区町村が出す受給者証で、主治医の意見書で申請できる場合があります。手帳が要るのは、就職のときに障害者雇用枠へ応募する段階です。自分の状況で申請に進めるかは、説明会で聞いておくと安心です。
- 拠点が近くにない場合はどうすればよいですか?
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拠点は秋葉原・渋谷・横浜・大阪・福岡の5か所です。通えないなら、通える範囲でAIやデータ分析を扱う就労移行支援を探すほうが早く進みます。IT系の就労移行支援を同じ基準で並べた記事があるので、そちらから絞ってください。
- 無料説明会だけで断っても大丈夫ですか?
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大丈夫です。説明会や体験に行っても、その場で決める必要はありません。学ぶ内容、通所の負担、質問できる環境、費用を聞いたうえで、ほかの就労移行支援と比べてから判断してください。
参考にした情報
- Neuro Dive 公式サイト(運営会社・拠点・対象・IT職種就職率76%・職場定着率96.2%・就職者のリモート勤務率67%) https://neuro-diversity.biz/ (2026年9月8日確認)
- 厚生労働省「就労移行支援について」(標準利用期間24か月、人員配置) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/3b.pdf (2026年9月8日確認)
- 独立行政法人福祉医療機構「障害福祉サービス等情報公表システム」(事業所ごとの定員・職員数・前年度の就職者数) https://www.wam.go.jp/sfkohyoout/ (2026年9月8日確認)
- 厚生労働省「障害者雇用対策」(法定雇用率と事業主の合理的配慮の義務) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/index.html (2026年9月8日確認)
※ この記事は、就労移行支援の運営に5年以上携わった経験と、各事業所・公的機関が公表している情報をもとに作成しています。評価基準や情報の扱い方は運営者情報・編集方針で公開しています。
※ 本記事は特性の理解と働き方の工夫を扱うものであり、医学的な診断・治療の助言を行うものではありません。心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。
※ 就労移行支援の利用条件・自己負担額・在宅訓練の可否は、お住まいの自治体の判断によって異なります。最新の条件は自治体の障害福祉窓口または各事業所にご確認ください。








