就労移行支援

IT就労移行支援おすすめ5選|元運営が暴露する「裏基準」と失敗しない選び方

T特化の就労移行支援おすすめ5選|目的別・失敗しない選び方ガイド

「未経験からエンジニアになれる」「就職率90%以上」

IT特化型の就労移行支援のサイトは、甘い言葉で溢れています。

しかし、元・事業所マーケティング担当として断言します。その数字には必ず「カラクリ」があります。

運営側がいかにして利益を出しているのか。その「裏仕様(ビジネスモデル)」を知らなければ、あなたは事業所の定員を埋めるための「カモ」にされて終わります。

この記事では、広告費や口コミではなく、「運営の仕組み」から見て、本当に利用者が損をしない(=実績が出る)IT特化事業所だけを、裏事情を交えて格付けします。

運営側しか知らない「危険な事業所」を見抜く3つの裏チェックポイント

ランキングを見る前に、これだけは知っておいてください。運営側が「利用者に見せたくない」不都合な真実です。

1. 「就職率」の数字マジックと職種内訳

「就職率90%」という数字だけで信用してはいけません。ここには2つの罠があります。

その数字の「分母」は何か?

「就職率」の定義は事業所によってバラバラです。「利用者全員」ではなく、「講座を修了し、就職活動をした人のみ」を分母にして数字を高く見せているケースが大半です。見学時には「計算式の分母はどうなっていますか?」と聞いてください。

「IT職」への就職率は何%か?

「IT特化」に通ったのに、就職先が「一般事務」や「データ入力」ばかりというケースは少なくありません。もちろん本人が望むなら正解ですが、開発職志望なのに事務職へ誘導されていないかを確認する必要があります。

2. 「定着率」の中身は適職か我慢か

「定着率が高い=良い事業所」とは限りません。

「人材紹介料」を目的に、大量採用の現場や、本人の希望と異なる職種に押し込んでいるケースがあるからです。

見るべきは「半年後の定着率」だけでなく、「どんな企業規模・雇用形態で定着しているか」です。自分の目指すキャリア(エンジニア等)で定着実績があるかを確認してください。

3. カリキュラムと就職先の「ねじれ」はないか

ここが最大の落とし穴です。

例えば「ゲーム開発(Unity)が学べる!」と宣伝しているのに、その事業所の就職実績を見ると「倉庫管理」や「一般事務」ばかり……というケースが多発しています。

「学び」と「出口」がリンクしているか

ゲーム業界の求人は実務経験者しか採用しない狭き門だからです。

「学べること」と「就職できる場所」がリンクしているか。「Javaを学んで、SIer(システム開発会社)に入る」といった、業界構造に無理のないルートを持っているかを確認してください。

【徹底比較】IT系就労移行支援おすすめ5選の「表」と「裏」

ビジネスモデルとして「利用者を就職させないと生き残れない仕組み」を持っている、信頼できる5社を厳選しました。

1. Kaien(カイエン)

「発達障害の特性」を武器に変える、独自の模擬職場プログラム

発達障害就労支援のパイオニア。「訓練」ではなく「仕事」として扱う模擬職場スタイルが特徴。独自の「ナビゲーションブック(自分の取扱説明書)」を作成し、スキルだけでなく「働き続ける力」を養います。

内容
主な対象発達障害(ASD/ADHD)、精神障害
狙える職種IT活用事務、QAテスター、社内SE
主な就職先大手企業の特例子会社、IT系事業会社
学べるスキルVBA, RPA, SQL, Python, マーケティング
通所スタイル週3〜5日(模擬職場形式)
拠点エリア東京、神奈川、大阪(オンラインコースあり)

Kaienの公式サイトはこちら

運営視点での分析:なぜ「VBA/RPA」なのか

Kaienがプログラミング(開発)だけでなく、VBAやRPA(業務自動化)に力を入れているのは、「事務職におけるITスキルの需要」が最も手堅く、定着しやすいからです。

運営方針が「就職後の定着」に向いているため、遅刻や報連相への指導はシビアです。単なる「スキルの勉強」や「居場所」を求めて通うと、カルチャーギャップで早期離脱するリスクがあります。

逆に言えば、多くの卒業生は「マニュアル遵守が得意」という特性を活かし、「ITスキルを使って業務改善ができる事務スタッフ」として、大手企業の安定したポジションに就職しています。

2. atGPジョブトレIT

Web制作の「現場」を再現。チームで動けるデザイナーへ

障害者転職エージェント最大手「ゼネラルパートナーズ」が運営。Web制作会社を模した環境で、利用者同士でチームを組み、Webサイトを作り上げる実践的なカリキュラムです。

項目内容
主な対象うつ病、発達障害など全般
狙える職種Webデザイナー、コーダー、フロントエンド
主な就職先Web制作会社、ネット広告代理店
学べるスキルHTML5/CSS3, JavaScript, Adobe, WordPress
通所スタイル週3〜5日(チーム制作あり)
拠点エリア東京、神奈川、大阪

atGPジョブトレの公式サイトはこちら

運営視点での分析:Web業界への「パスポート」

運営母体が転職エージェントであるため、「企業現場が欲しがるのはスキルではなく、組織で動ける人間(コミュニケーションコストが低い人間)である」というデータを熟知しています。

そのため、カリキュラムはあえてストレスのかかる「他者との合意形成」が必須になっています。

就職先は、自社サービスを持つ企業よりも、Web制作会社(受託開発)が多くなる傾向があります。納期に追われる厳しさはありますが、未経験からクリエイティブ職に就ける数少ないルートです。

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3. Neuro Dive(ニューロダイブ)

「障害者枠=単純作業」を覆す。ハイクラス特化型

人材大手パーソルグループ運営。未経験からデータサイエンティスト等の高度専門職を目指します。就職先も大手IT企業やデータ分析部門が多く、年収アップを狙える希少な事業所です。

項目内容
主な対象精神障害、発達障害、身体障害
狙える職種データアナリスト、機械学習エンジニア、RPAエンジニア
主な就職先大手IT企業、コンサルティング、商社(DX部門)
学べるスキルPython (機械学習), Tableau, Power BI, 統計学
通所スタイル自主学習メイン(高度な自律が必要)
拠点エリア東京、大阪、福岡、横浜

Neuro Diveの公式サイトはこちら

運営視点での分析:出口は「DX推進や分析担当」

一般的な就労移行支援(広く浅く集客するモデル)とは異なり、「少数の高度人材を育成し、高待遇で企業に送り出す」人材紹介に近いモデルです。

従来の「障害者枠=補助業務」ではなく、「事業の意思決定に関わるデータ分析官」として採用されるルートを持っています。

その分、スタッフが手取り足取り教える体制ではありません。「分からないことを自分で調べて解決できる」というエンジニアとしての基礎適性がなければ、門前払いされます。

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4. 就労移行ITスクール

「資格」という武器を持たせる。未経験からの最短ルート

プログラミング言語の習得と、それに対応する資格試験対策がセットになっています。未経験からでも「履歴書に書ける武器」を確実に手に入れられるのが強みです。

項目内容
主な対象全障害対応
狙える職種プログラマー(SES・SIer)、インフラ、ヘルプデスク
主な就職先システム開発会社(SES)、情報システム部門
学べるスキルJava (Silver/Gold), Python, HTML/CSS, MOS
通所スタイル個別学習(テキスト・動画)
拠点エリア全国各地

就労移行ITスクールの公式サイトはこちら

運営視点での分析:Javaを選ぶ理由

Javaやインフラ系資格に強いのは、日本のIT業界(特に業務システム)で最も求人数が多いからです。

派手さはありませんが、システム開発会社(SIer)や、客先常駐(SES)といった「未経験者を大量に受け入れる土壌がある企業」への就職には滅法強いです。

注意点は、資格学習がメインとなるため、「実務的なコードを書く力(開発力)」とは乖離する場合があることです。ポートフォリオも別途用意しなければ、現場レベルの評価は得にくい構造にあります。

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5. manaby(マナビー)

「通所」にこだわらない。在宅就労のプロフェッショナル

独自のeラーニングシステムを使用し、IT系からクリエイティブ系まで数百の講座を受講可能。多くの事業所が通所を必須とする中、在宅就労の支援実績が豊富です。

項目内容
主な対象精神障害、発達障害(外出困難な方含む)
狙える職種Webデザイナー、Webライター、在宅事務
主な就職先IT企業の在宅枠、リモートワーク推奨企業
学べるスキルWebデザイン, 動画編集, Unity, 一般事務
通所スタイル個別学習(在宅訓練の実績多数)
拠点エリア全国各地(東北・関東・関西・九州)

manaby(マナビー)の公式サイトはこちら

独自のeラーニングシステムを使用し、IT系からクリエイティブ系まで数百の講座を受講可能。多くの事業所が通所を必須とする中、在宅就労の支援実績が豊富です。

運営視点での分析:出口は「在宅ワーク」

「通所による給付金」が主体の業界構造の中で、あえて「在宅」に注力し、独自のニッチシェアを確立しています。

学ぶスキルは多岐にわたりますが、最大の目的は「在宅で働くこと」です。そのため、就職先は「リモートワーク制度が整っている企業」や「成果物ベースのWeb制作・事務案件」が中心となります。

学習は自己学習が中心となるため、強制力が働きません。「サボろうと思えばサボれる環境」であることは理解しておく必要があります。

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【結論】まずは自分の目で「空気」を確かめること

今回紹介した5社は、少なくとも「就職実績を出さないと生き残れない(=利用者と利害が一致している)」ビジネスモデルを持った、信頼に値する場所ばかりです。

迷ったら、自分の「現在の状態」と「目指すゴール」で選んでください。

あとは、あなたの肌に合うかどうかだけです。

まずは気になった事業所の「無料見学・体験」に行き、スタッフに「直近の定着率は何%ですか?」「自分と同じような人はどんな企業に就職しましたか?」と聞いてみてください。

その答えの明確さが、その事業所の「本気度」です。

IT就労移行支援おすすめに関するFAQ(よくある質問)

失敗したくない人が気になるポイントを、建前抜きで回答します。

Q. 30代・40代の未経験からでもIT職に就職できますか?

A. 可能ですが、20代と同じ戦い方では負けます。

年齢が上がるとポテンシャル採用の枠は減ります。だからこそ、ただ通うだけでなく「就労移行ITスクール」で資格を取る、あるいは「atGP」などでチーム制作の実績を作るなど、「即戦力性の証明」が不可欠です。年齢をカバーする成果物を作れる事業所を選んでください。

Q. 口コミや評判が良い事業所なら安心ですか?

A. いいえ、評判が良い事業所が「あなたに合う」とは限りません。

例えば、静かに作業したい人に「賑やかなチーム制作(atGPなど)」は地獄ですし、仲間が欲しい人に「静寂な分析環境(Neuro Dive)」は孤独です。他人の口コミよりも、見学時に「居心地が悪くないか(生理的に無理じゃないか)」を確認するのが一番の失敗防止策です。

Q. 障害者手帳なしでも利用できますか?

A. 今回紹介した5社はすべて利用実績があります。

手帳がなくても、医師の診断書や自治体の判断(受給者証の発行)があれば利用可能です。「グレーゾーンだけど専門的な支援を受けたい」という場合でも、まずは各事業所の無料相談会で利用可否を確認してみることをおすすめします。

Q. 料金は本当にかかりませんか?

A. 9割以上の人が無料で利用しています。

ただし、前年度の世帯収入(本人と配偶者の合計)が多い場合は、自己負担が発生する可能性があります。これは事業所ではなく国のルールです。具体的な金額は、見学時にシミュレーションしてもらうのが確実です。

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