就労移行支援

Neuro Diveの評判は「難しすぎる」?ついていける人の特徴と、就職率86%の裏側

「先端ITスキルで、障害を武器に変える」

そんなキャッチコピーで話題の就労移行支援「Neuro Dive(ニューロダイブ)」。 AIや機械学習、データサイエンスといった、これからの時代に最も需要があるスキルを学べるとあって、エンジニア志望の方から大きな注目を集めています。

しかし、ネットで評判を検索すると「難しい」「ついていけない」「未経験には無理」といった厳しい声も目につき、応募をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Neuro Diveの実態を徹底調査。 ネット上の「悪い評判」の真偽や、なぜ未経験からでもハイクラス転職が成功するのか、その理由を辛口で解説します。

Neuro Diveの「悪い評判」を検証。難易度は本当に高いのか?

Neuro Diveは、一般的な「PC操作」や「軽作業」を教える就労移行支援とは一線を画す、ハイクラス向けのサービスです。そのため、入所後のミスマッチによる「厳しい」という評判も確かに存在します。

ここでは、特によく見られるネガティブな口コミの真相を検証します。

「授業が難しくてついていけない」という声

結論から言うと、レベルは高めです。しかし、それは「教材が難しい」というよりも、「学習スタイル」に原因があります。

Neuro Diveでは、講師が黒板の前に立って手取り足取り教える「学校形式」の授業は行いません。基本的には、動画教材や課題に対し、自分で仮説検証を行いながら進める「自律学習」が求められます。

  • 向かない人: 「教えてもらう」のを待っている受け身の姿勢の人。
  • 向いている人: 分からないことがあれば、まず自分でググって解決しようとする習慣がある人。

「自分で調べる力」さえあれば、文系・未経験でもついていくことは十分に可能です。逆に、この力がないとエンジニアとしての就職は難しいため、早い段階で適性を見極められる環境とも言えます。

「福祉的な手厚さ」よりも「ビジネスライク」な対応

ネット上では、スタッフの対応について「ドライだ」という声と「適切だ」という声の両方がありますが、その背景には明確な方針の違いがあります。

「会社のような緊張感がある」「福祉施設というよりは、IT企業のオフィスのような雰囲気です。スタッフの方も支援員というよりは上司のような接し方で、過度な甘やかしはありません。」

(出典:Googleマップ Neuro Dive 秋葉原事業所の口コミ要約)

ビジネスパーソンとしての「自律」を求めている Neuro Diveは、生活面(服薬管理や通院同行など)の手厚いケアを行う他社と比較すると、あくまで「ビジネスパーソンとしての自立(セルフマネジメント)」を求めるスタンスです。 これを「冷たい」と捉えるか、障害者扱いせず「対等なプロとして接してくれる」と捉えるかが、向き不向きの分かれ目となります。

それでも「Neuro Dive」が圧倒的に支持される4つの理由

「厳しさ」や「難易度」というハードルがありながらも、なぜ多くの利用者がNeuro Diveを選び、卒業していくのか。 その理由は、他社にはない「専門特化した分業体制」「圧倒的な就職実績」にあります。

「ITアドバイザー」と「支援員」の完全分業体制

Neuro Diveの最大の特徴は、技術指導と生活支援の担当が明確に分かれている点です。

  • ITアドバイザー(技術のプロ): 元エンジニアなどの技術専門職が担当。福祉スタッフが片手間で教えるのではなく、実務レベルのコードレビューや技術的なキャリア相談が可能です。
  • 生活支援員(福祉のプロ): メンタルケアや就職活動のサポートを担当。技術面での厳しさがある分、精神面でのフォローや企業との調整は福祉のプロがしっかり支えます。

この「両輪体制」があるからこそ、高度なスキル習得と、安定した通所・就職活動が両立できるのです。

高水準な「給与待遇」と「就職先企業」

一般的に、障害者雇用は事務補助や軽作業が多く、給与も最低賃金に近いケースが少なくありません。 しかし、Neuro Diveの卒業生は「先端IT人材」として評価されるため、一般枠と同等、あるいはそれに迫る専門職待遇で迎えられるケースが多いのが特徴です。

就職先も、日立、三菱、NTTのグループ企業といった大手企業の「データ分析」「DX推進」といった業務内容の実績が豊富です。「障害者枠だから」という妥協をしたくない人にとって、これ以上の環境はありません。

「成果物」が最強の履歴書になる

面接で「やる気はあります」と言う必要はありません。訓練中に作成したAIモデルや、企業のビッグデータを分析したレポートといった「成果物(ポートフォリオ)」を見せるだけで、あなたのスキルを証明できるからです。

Neuro Diveでは、このポートフォリオ作成に多くの時間を割きます。言葉で伝えるのが苦手な発達障害(ASD)の方にとって、「作ったもの」で評価されることは最大のメリットです。

企業と連携した「実践インターン」

座学だけでなく、提携企業の実務データを扱ったインターンシップに参加できるのも大きな強みです。 実際のビジネス課題をデータ分析で解決する経験を積めるため、就職活動では「実務経験あり」に近い評価を得られ、書類選考の通過率が段違いに高まります。

あなたは大丈夫?Neuro Diveに向いている人の条件

Neuro Diveで成功し、ハイクラス転職を実現できるのは、以下の特徴に当てはまる人です。 特に発達障害(ASD/ADHD)の特性を持つ方にとって、ここは「生きづらさ」を「才能」に変える場所になり得ます。

脳科学的適性がある人(向いている)

  • 論理的思考が得意: 感情論よりも、データや理屈で物事を考えるのが好きなタイプ。
  • 過集中ができる: 興味のあることには時間を忘れて没頭してしまう特性がある人。
  • 自走できる: 「分からない」という壁にぶつかった時、苦痛よりも「解決したい」という知的好奇心が勝る人。

おすすめしない人(向いていない)

以下に当てはまる場合は、ミスマッチになる可能性が高いです。他の事業所を検討することをおすすめします。

  • PC操作を一から手取り足取り教えてほしい
    • → 基礎から学べる事業所を選びましょう。
  • Webデザイン(HPの見た目)を作りたい
    • → Neuro Diveは分析やシステム構築がメインです。デザインならatGPジョブトレITなどが適しています。
  • 生活面や体調管理のサポートを最優先したい
    • → まずは生活基盤を整えることに強い事業所(LITALICOワークスなど)がおすすめです。

その「こだわり」と「論理力」を武器にしろ

Neuro Diveは、誰もが通える「優しい」場所ではありません。 受け身の姿勢ではついていけませんし、求められるレベルも高いです。

しかし、もしあなたが「自分にはこれしかない」という強い集中力と、「理屈で考えることが好き」という論理的な思考力を持っているなら、ここは天職に出会える最高の環境になるはずです。

ITスキルは専門の「ITアドバイザー」が、就職活動は「支援員」が、それぞれのプロとしてあなたをバックアップします。

「自分についていけるだろうか?」 その答えは、ネットの口コミをいくら眺めても出てきません。

まずは無料の説明会・体験実習に参加し、実際に課題に触れてみてください。 そこで「難しいけど、面白い」と思えたなら、あなたは間違いなくエンジニアの素質があります。

Neuro Diveに関するよくある質問(FAQ)

Q. 文系・未経験でも入所できますか?

A. 可能です。 実際、数学が得意でない文系出身者も多く活躍しています。データサイエンスに必要なのは、高度な数学の知識そのものよりも、「数字を使って課題を解決する」という論理的な思考プロセスです。

Q. 選考試験はありますか?落ちることはありますか?

A. 学力テストのような筆記試験はありませんが、面談や体験利用を通じて「適性」を確認されます。 ここで言う適性とは、「今のスキルレベル」ではなく、「自律的に学習を進められるか(自走力)」です。もし適性が合わないと判断された場合は、入所を断られる(または他を勧められる)こともあります。

Q. 地方在住でも利用できますか?

A. 東京(秋葉原・渋谷)、神奈川(横浜)、大阪(梅田)、福岡(博多)に拠点があります。 お住まいの地域が通所圏内か、またはオンラインでの受講が可能かは、事業所の判断も関わってくるため、まずは無料説明会で相談してみてください。

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